ガラスのお人形達の夢

　

おんな友達と二人
どこかのガラスのお人形屋さんの店内に居る
夢を見ました。

とても古くさい店内
キラキラとした照明があるわけでもなく
少しホコリをかぶった人形達。

でも不思議な事に、
その子達の中…
すこし視線を外した隙に動く子が居るんです。

私の顔をそっと覗き込んだり、
音がするほど足をパタパタ動かしたり…
ガラスの林檎の中に居る金魚は、
得意気にくるんと泳ぎ回って居ました。

私は
［好きな人形をガラスの中に入れ文鎮を造ろう］
とゆう１００００円もする文鎮が
欲しくなりました。

「すいませ～ん！」

ショウケースの中に居る子達を指指しながら、

「なんで動く子と動かない子が居るんですか？」

と聞いてみた。
店員は二人、職人さんがそのままレジもしていた。

「なに言ってるの？」

友達がびっくりする。
(二人の店員もびっくりしている)

「だいたい買わないって言ってたじゃん！」

そう見るだけと言って入った割りに、
私は、この子達の可愛い魅力にハマってしまっていた。

「動く訳ありません！」

一人の定員が答える。
？？？
オカシイ！　絶対動く子は居る。

「…好きな人が来ると動いちゃうんですよ」

笑顔ひとつ作らず、もう一人の定員が口を開く。

もちろん私は、嬉しくなった。
人形達も嬉しそうに、体を動かし、音を鳴らした。

私はもっと、嬉しくなった…♪



　　　　　　　　　一　終　一

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