天才

店:［別々ですか？］

わたしの前に並ぶヨソヨソシい(初々しい)カップル。
男性が注文を終わると彼女の事を一つも気にせず、
お勘定の準備。

慌ててお財布をバックから取り出す彼女。

‥？
‥？ ‥？

店員さんが気にかけもう一度声をかけるも、
彼女は余計にモジモジ‥

［‥ロ・ロイヤルミルクティ‥‥］

がっつり主食系食べ物まで頼んだ彼に対し、
遠慮をしつつ、お金も自分で払おうとする彼女。

定員さんがもう一度、
［お支払いは、ご一緒で！？］
少し強めの口調、
彼氏に向かい問い掛ける。

彼氏:［あ、はい‥］

なんとなく鈍い反応だが、彼女の分も払う宣言。



(´・ω・｀) なんだコリャ‥
そう思って見ていたわたしの横で、
彼女が深々と頭をさげる。
彼女:［あ・ありがとう御座います♪］


冴えない。
どう見たって、女性経験の無い感じの鈍い彼。

わたしが彼女なら、
店員さんの一言に、
わたし:［当然です！］
とキッパリ(彼を舐めんなょ級に)言い放っていると思う。



あの彼女は強ぇー！
駄目な男を持ち上げる天才だと思った。


わたしにそんな謙虚な部分があったなら‥


(´・ω・｀) ごめんなさい。
気持ち悪いょね‥‥