真夜中の侵入者

　
昨昨晩から、
わたしのお部屋には、
コッソリと忍び込んだヤツが居る‥

昨晩も一瞬だけ、気が付いた。
「ぷぅ～ーーー‥ん」と微かな羽音、
小さな黒い影‥

あいつだ！
まだ中（部屋）に居やがったとはッ！

嫌だ！

まわりを見渡す。
その後、形跡は発見できないが、
確かに、この部屋にヤツは居た。

かなり大きなヤツだった。
力強く早いスピードで、
わたしの横を通り過ぎた。

恐くなった。
なんなヤツにやられたら、一晩中眠れなくなる‥


やられる前に、やるしか無い。


それでも、あの一瞬以外、
気配を殺し、隠れている。

わたしが眠りにつく時を、
どこかに隠れ、待っている。



あの一瞬がなければ、
きっと、眠ってしまう時間。

わたしは電気を消し、
ヤツが出てくるのを待っていた。

不覚にも、睡魔に襲われる。
‥ここで眠ったら、やられる。


布団を深く掛け、顔だけを出し罠をかける。
最後の手段。
うっかり眠ってしまったら、
わたしの負け‥


しかし、その瞬間は来た！
神はわたしを見放したりしなかった。

「ぷぅ～‥ん♪」
用心深く、ヤツは表れた。

わたしは、じっとチャンスを待つ。

いまだっ！

オデコに止まった瞬間に、
「バチーん！」


暗くて結果は、解らない。
でも、もう、「ぷ～ん」ってしない。



朝、思い出し、
鏡を見ると‥‥‥‥♪

わたしの勝利の証が、
はっきりと印されていた。　

「わたしは勝ったんだ！」
　(´▽｀)♪
　

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